テレビくん

水木しげるのマンガ。
マンガ家として転機になった作品です。

読むと何だかほっこりする。

テレビに入れる能力を持った転校生の山田くん。
貧乏な家にそだち、新聞配達をしながら家計を支える、三太。

山田くんがテレビくんだと知っているのは、三太だけ。

2人の友情のストーリー。

何よりテレビに入って、何でも食べたり、おもちゃで遊ぶ姿が羨ましい。

三太の気持ちもよくわかる。
自分には特別な力はない。
だが秘密を知っている特別感みたいなもの。

水木マンガは本当に人の気持ちを理解している。

きっと
誰よりも苦労した経験。
人を楽しませようという強い意志。
人を感情を持つ生き物として向き合う姿勢。

ストーリーの膨らませ方や登場人物のコメントから感じる。

本当にいいマンガ家だ。