秋の夜長。

リーダーシップを考える日々が続く。

ふと。
自分には何かが足りないと思う。
そして、過去を振り返る。

自分は目立ちたがり屋だった。
今では打ち明けるのも恥ずかしいが。

小学校低学年では、学級委員。たしか四年生だ。生徒会もしていた。学芸会では一言でもセリフが多い役を狙っていた。

先生から注意されても、納得いかなければ歯向かった。けしてイエスと言わなかった。

中学に入り、序列を思い知った。
一年生のとき、部活でレギュラーをなれなかった。

転校してからだ。
目立たないようにしたのは。

幸い、祖母の教え子や父が教えていたサッカーチームのメンバーが同級生にいた。興味を持ってくれたのか、友人になってくれた。恵まれていた。

地元の公立中学だった。
そこそこ優秀な方だった。

転校生から、昔からいたような存在になっていた。この頃は一芸を持つ兄を羨ましく思っていた。

高校。ここが転機。
400名、1学年の男子校。偏差値は70。
身の丈に合わない所に入ってしまった。

凄まじい環境だったような気がする。
教師は平気で殴る笑。生徒は足を引っ張り合う。派閥もあり政治的だった。
成績は素行関係なく、テストの点のみ。
完全実力社会。社会の縮図を体験できた。

生きていく上で、したたかさになった。
点数を取る。それが学校に通う意味になった。

今から考えると、ビジョンがない。
戦略と実践のみが続く三年間。
目標は大学に推薦で入るだけだった。

国語のテストも暗記した。
毎週、新聞記事でスクラップノートを作っていたが、よい点がつくように書いた。正解主義に走り切った。

ここで大きく欠落した。
ビジョンがない中で生きることに慣れてしまった。

大学には推薦ではいった。遊び呆けた。
よい見方をすれば、人間関係に揉まれた。周りと表層的にうまくやっていた。

就活でもビジョンはなかった。狭い見識の中で合理的に、世の中を見ていた。

憧れの経営者と出会った。
仕事観に興味を惹かれた。

下っ端から入り、とにかく成果を上げた。いま、その人と一緒に働く機会をもらっている。

昔は赤レンジャーになりたかった。
高校からか。。。変わったのは。
書き出しながら、気がついた。

いま、どうしたいか?
自分が生きた意味を残したい。
社会を良くし、人に喜んでもらいたい。

それが自分を産んでくれた親
生涯を共にする妻
未来を生きる子供への、
感謝のしるしだと。

心を豊かに。
よく祖母に言われた言葉。

心を豊かにとは、感謝されること。
即ち、それが幸せなのではないかと。
最近、思う。

物は生活ができることと、子供へ教養と教育が出来れば、それ以上いらない。

人の可能性を引き出したい。
イキイキと働いてもらいたい。
心を、生活を豊かに彩ってもらいたい。
仕事を通じて、与える影響は大きい。

ふと、秋の夜長に考える。